病気の赤ちゃんや幼児には遠隔医療は最適ではない可能性、新たな研究が示唆

乳幼児の遠隔医療、最善の選択肢ではない可能性

新しい研究によると、生後3ヶ月から2歳までの乳幼児の場合、遠隔医療は最善の選択肢ではない可能性があります。これらの子供たちは、バーチャル診療を受けた後3日以内に救急室(ER)を受診する可能性が、対面診療を受けた場合と比較して約50%高かったと、『JAMA Network Open』で報告されています。

研究結果の概要

対象: 2020年9月から2024年3月の間に医師の診察を受けたオンタリオ州の子供たち。

生後3ヶ月〜2歳の約283,000人。

2歳〜17歳の260万人。

主要な発見:

生後3ヶ月〜2歳の子供は、バーチャル診療後3日以内にERを受診するリスクが、対面診療と比較して49%増加

2歳〜17歳の子供でも、バーチャル診療後のER受診リスクは19%増加

専門家の見解

主任研究者である小児科医のナターシャ・サンダース博士は、「2歳未満の子供は、自分のニーズや症状を伝えるのがより微妙であるため、おそらく対面で診察されるべきです」と述べています。しかし、「大部分の子供にとって、バーチャル診療は適切です」とも付け加えています。

ER受診リスク増加の背景

研究者らは、ER受診リスクの増加にはいくつかの原因が考えられるとしています。

  1. 状態判断の難しさ: 遠隔診療では子供の状態を正確に判断できない可能性がある。
  2. 親の不安: 親が遠隔診療後に完全に安心できず、セカンドオピニオンを求めてERに連れて行く可能性がある。

推奨と対策

サンダース博士は、「バーチャル診療を受けた後も懸念が残る場合は、かかりつけ医による対面診療を検討してください」と助言しています。これにより、ウイルス性疾患の流行期に混雑するERを避けつつ、必要に応じて身体診察を受けられると強調しています。

また、The Hospital for Sick Childrenのバーチャル緊急ケアプログラムのディレクターであるダニエル・ローゼンフィールド博士は、「親は必ずしもバーチャルケアで全て自宅で対処できると期待すべきではありません」と述べ、特に乳幼児の急性疾患においては、遠隔医療が常に理想的な方法ではない可能性があると指摘しています。

The Hospital for Sick Childrenでは、この問題に対処するため、家族を最も適切なケア設定(バーチャルまたは対面)に誘導する症状チェッカーを提供しています。

元記事:Sick Baby Or Toddler? Telehealth Might Not Be Your Best Option