AbbVie、トランプ政権とMFN薬価契約を締結し、1000億ドルの米国投資を約束
AbbVieは、トランプ政権が大手製薬会社に求めていた最恵国待遇(MFN)薬価契約に署名し、最大100%の関税課徴を回避しました。この合意の一環として、同社は今後10年間で米国における研究開発(R&D)および製造プロジェクトに1000億ドルを投資すると約束しています。
この契約は、トランプ大統領がMFN薬価の採用を命じた17社の製薬会社グループの中で、AbbVieが最後の抵抗企業の一つであった背景があります。これにより、同グループで未だ合意に達していないのはRegeneronのみとなりました。
契約の概要と対象医薬品
AbbVieの契約内容は、他社(ジョンソン・エンド・ジョンソンなど)の発表と類似しています。
メディケイドへのMFN価格の提供。
DTC(Direct-To-Consumer)販売チャネル(今月ローンチ予定のTrumpRxプラットフォームを含む)を通じた割引価格での医薬品提供。
DTC契約の対象となる医薬品は以下の通りです。
Humira (アダリムマブ):広範囲の炎症性疾患に使用される抗TNF抗体で、バイオシミラーとの競合があるものの、依然として年間数十億ドルを売り上げています。
Alphagan (ブリモニジン) および Combigan (ブリモニジンとチモロール):緑内障治療薬。
Synthroid (レボチロキシン):甲状腺機能低下症治療薬。
AbbVieのロバート・マイケルCEOは、この3年間の任意契約が「アメリカのイノベーションを阻害する政策を乗り越える」ものであり、同社が「関税および将来の薬価強制」から免除されると述べています。
投資詳細
AbbVieが約束した1000億ドルの投資は、昨年4月に最初に提案された額の10倍に上ります。しかし、その資金が具体的にどのように、そしてどこで使われるかについての詳細はほとんど提供されていません。
発表では「米国を拠点とする研究開発および製造を含む設備投資」とされています。
- 当初の発表では、同社はすでに11の米国製造拠点を持ち、ネットワークに4つの新工場を追加し、肥満などの成長分野を支援する計画があるとしていました。