円形脱毛症治療薬rezpegaldesleukin、第2b相試験で有効性と安全性の優位性を示す
DENVER — 開発中の新規生物学的製剤rezpegaldesleukin(rezpeg)が、円形脱毛症(AA)治療においてプラセボに対する有効性と安全性の優位性を第2b相試験で示しました。治療により36週間にわたりSeverity of Alopecia Tool(SALT)スコアが有意に減少し、治療反応のプラトーは観察されませんでした。
作用機序と背景
rezpegaldesleukinは、インターロイキン-2受容体に結合し、制御性T細胞の活性を高めることで、従来のT細胞を刺激することなく免疫系を抑制するという新規のアプローチをとります。このメカニズムは、2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した研究分野と関連しています。
試験デザインと参加者
「Rezolve AA」試験には、ベースラインで重度~超重度AA(SALTスコア≧50)の成人92名が参加しました。参加者は、高用量(24 μg/kg)、低用量(18 μg/kg)のrezpegaldesleukin、またはプラセボのいずれかを、月2回皮下注射で受ける群に3:3:2の比率で無作為に割り付けられました。平均年齢は約40歳で、約3分の2が女性でした。
主要評価項目:有効性
36週時点でのSALTスコアの平均減少率が主要評価項目でした。
- 治療群(両用量): 平均30%のSALTスコア減少
- プラセボ群: 平均6%のSALTスコア減少
この結果は統計的に有意であり(P < .05)、高用量rezpegaldesleukin群では12週目からプラセボと比較して統計的有意差が確認され、その後も継続しました。
副次評価項目:頭髪・眉毛・まつ毛の再成長
- SALT 30(頭皮の脱毛が30%以下)達成率(36週時点):
- 高用量群: 29%
- 低用量群: 22%
- プラセボ群: 8%
- SALT 10(頭皮の脱毛が10%以下)達成率(36週時点):
- 高用量群: 12%
- 低用量群: 8%
- プラセボ群: 1%
- 眉毛・まつ毛の再成長:
- 高用量群: 約15%
- 低用量群: 7%
- プラセボ群: 0%
安全性プロファイル
rezpegaldesleukinの安全性は良好でした。
- 重篤な副作用: 主要な心血管系イベント、血栓症、重篤な感染症のリスク増加は観察されませんでした。
- 最も一般的な副作用: 注射部位反応(rezpegaldesleukin群92%、プラセボ群30%)でした。これらはほとんどが軽度~中等度の発赤であり、時間とともに減少する傾向が見られました。重度の注射部位反応は1例のみでした。
- その他の所見: 高用量群で好酸球増加症が5例報告されましたが、臨床的に問題となるものではありませんでした。
今後の展望
Rezolve AA試験の治療延長期間(52週目まで)のデータは2026年4月に発表される予定です。有効性の観点から、高用量(24 μg/kg)が第3相試験で評価されることになります。2025年7月には、FDAから成人および12歳以上(体重40 kg以上)の重度AA治療薬としてFast Track指定を受けています。