アナフィラキシーの小児患者で、追加のエピネフリン投与や救急外来受診が不要な可能性のある患者を特定する予測モデル

アナフィラキシー小児における追加エピネフリン必要性の低リスク患者を特定する予測モデル

概要

検証済みのモデルにより、アナフィラキシーの小児で追加エピネフリン投与の必要性が低い患者を特定。

不必要な救急外来(ED)受診を減らす可能性を示唆。

方法論

多施設後方視的コホート研究の二次分析を実施し、予測モデルを導出および検証。

対象は、単回プレホスピタルエピネフリン投与を受けたアナフィラキシーの小児2318名(中央値8.3歳、女児44.7%)。

コホートは導出(72.7%)、内部検証(18.0%)、外部検証(9.3%)に分割。

主要評価項目は、EDまたは入院環境における追加エピネフリン投与(筋肉内、皮下、静脈内経路)。

主要な知見

ED到着後のエピネフリン投与と関連するプレED因子は以下の通り:

喘息の既往

プレホスピタルエピネフリン投与前の心血管症状

プレホスピタルエピネフリン投与後からED到着までの持続的、新規、または再発症状

モデルの性能(外部検証コホート):

いずれかのリスク因子が存在する場合、ED到着後にエピネフリンを必要とした患者の93%を特定。

低リスクに分類された患者のうち、95%はエピネフリンを受けなかった。

特異度は0.35、陽性適中率は0.25。

モデルの全体コホートへの適用:

全体の受診の28.0%が低リスクに分類された。

これらの低リスク患者のうち、追加エピネフリンを受けたのはわずか4.3%

相当数の症例が不必要なエスカレーションなしに管理できる可能性を示唆。

難治性アナフィラキシーへの適用:

難治性アナフィラキシー患者41人中38人(93%)を特定。

陰性適中率99%で、EDケアを必要とする生命を脅かす病態の患者を効果的に除外。

特異度は0.28、陽性適中率は0.02。

臨床的意義

本研究結果は、2023年プラクティスパラメーターの推奨の安全性を裏付けるもの。

モデルの将来的な改良、検証、臨床応用により、地域で安全に管理できるアナフィラキシーの小児における不必要なED受診を減らすことが期待される。

限界

エピネフリンの過少使用が知られているにもかかわらず、ED到着後のエピネフリン投与を主要評価項目とした点。

主に食物誘発性のアナフィラキシーの小児に限定されており、成人や非食物誘発性のアナフィラキシーには適用できない可能性。

元記事:Model Spots Kids With Anaphylaxis Who Do Not Require ED Care