GSK、慢性咳嗽薬候補のカムリピキサント開発を中止、20億ドル買収の主要資産が頓挫

GSK、慢性難治性咳嗽治療薬camlipixantの開発を中止

約20億ドルの買収も実らず、株価下落

GSKは、Bellus Healthを約20億ドルで買収してから3年後、慢性難治性咳嗽(RCC)を対象としたP2X3アンタゴニスト候補薬camlipixantの開発プログラムを中止すると発表した。CALM-1およびCALM-2のフェーズ3試験データをレビューした結果、「限られた有効性では患者ケアを変革する可能性が低い」と結論付けたためである。この発表を受け、ロンドン市場でGSKの株価は約3.5%下落した。

P2X3アンタゴニストクラスの課題とcamlipixantの試験結果

camlipixantは、Bayerのeliapixant(安全性問題で中止)やShionogiのsivopixant(有効性不足で失敗)など、他の候補薬がRCC治療薬として開発断念されてきたP2X3アンタゴニストクラスに属する。MSDのgefapixant(Lyfnua)も、FDAに2度却下され、商業的成功には至っていない(味覚関連の副作用が報告)。

camlipixantの試験結果では、CALM-1試験において50mg 1日2回投与が12週目の24時間咳頻度をプラセボと比較して統計的に有意に減少させるという主要評価項目を達成したものの、この結果はCALM-2試験では再現されなかった。また、低用量25mgでは両試験で有効性が確認されず、Chronic Cough Diary (CCD)などの二次評価項目でも有効性を示すことができなかった。

今後の展望と目標への影響

GSKは、camlipixantについて、過敏性腸症候群(IBS)患者を対象としたフェーズ2b BALANCE試験が進行中であり、来年結果が発表される予定である。しかし、慢性難治性咳嗽の適応症を失ったことは、GSKが2031年までに年間売上を400億ポンド以上に引き上げ、camlipixantのピーク売上として25億ポンド(約34億ドル)を達成するという目標にとって「大きな失望」であると報じられている。

元記事:GSK abandons cough drug added in $2bn Bellus deal